今回の入院では、体の怠さと痛みに参ってしまった。

病室のベッドに腰掛けながら今回の入院の事を思い出す。



高熱には慣れていても、痛みを伴うのはやっぱり辛い。

入院中から、少しずつ食べれるようになっていたお陰で、急激な体重の減少にはならなかったことが、何よりの救いだったり……

また今回もいろんな人に迷惑や心配を掛けてしまった。

体調に気を付けてても、崩してしまう弱い体。

いつか強くなるんじゃないかという淡い希望は、もう持たない。

この体とはこれからも付き合っていかなくちゃいけない。

小さい頃から、諦めることも、期待しちゃいけない事も知っている。

だけど、どうしても普通に憧れてしまう。

何気ない日常で十分なの。

特別な事なんていらないから……

ジワッと滲み出した涙が溢れないうちに拭きとる。

こんなネガティブな思考、みんなに知られたくない。


そんなことを考えながらいつの間にか眠ってしまっていたみたい。



『みぃ、一人で溜め込まずに俺を頼って』

夢の中で、そんな声が聞こえた気がした。

その言葉が嬉しくて、涙が流れた。

『みぃ、泣かないで……』

悲しそうな声に、私まで悲しくなった。

夢の中でも私は悲しませてしまっている……

前向きにならなきゃ。
 

いろんな事を考えた入院生活だった。