「はい、終わり。大分よくなったな。後で血液検査するから、その数値が良かったら、そろそろ退院かな」

「ほんと?」

「みぃも、頑張ったな」

「嬉しい……」

「ただ、ボランティアや仕事はまだ、オッケー出せないよ」

思わずつーくんを見上げた。

「………………」

「そんな顔してもダメ」

「だって……」

「今はまず、自分の体調優先して」

「はぁい」

ここでゴネても仕方ないよね。


「みぃ、もうすぐたいいん?」

「みぃが無理しなかったらね。新もみぃはすぐに頑張っちゃうから無理しないように見ててな」

「はぁい」

あっという間に、つーくんがあっくんを仲間にした。

「もう、つーくんそんな言い方酷い」

「みぃ、いっしょにがんばろうね」

そんなキラキラした笑顔で言われたら頷くしかないじゃん……

「そうだね……」

「ハハハ。新の前じゃ無理は出来ないな」

「つーくん、それ分かってて言ったでしょ」

「ま、そうだな」

「……むー」

「そんな顔してもダメ。みぃはすぐに無理するから、見てくれる人が沢山いる方が俺が安心なの」

つーくんの言葉を聞いて、彩さんは耐えきれなかったみたい。

「アハハハハハ。司くん……必死じゃん」

「みぃ相手だから油断は禁物なんだよ」

「みぃちゃんは強者だね」

「それって褒めてるの?」

「ふふ、どうかなー」

でもこうやって話ができるようになったのも、体調が良くなったお陰だよね。

やっぱり健康でいたいな……