「みぃのとこ行ってたの?」

「うん、痛みはなくなったけどまだ熱は高いんだ。それにさっきお白湯は飲めたから、少しずつ回復してるかな……」

「そっか、私もまた顔出しに行こっと」

桜の元気はみんなを元気にするな……

「みぃも喜ぶと思うよ」

「ふふ、そうかな。さ、今日も1日頑張ろー」


桜は、小児科の看護師にほんと向いてると思う。
 
明るくて、元気で……周りを明るくする力を持ってるもんな。


小児科の患者さんは、もちろん子どもばっかりで、診察中もじっと出来ないし、泣いてしまう子が殆んど。

そんな中で診察をしなきゃいけなくて、病状も判断するのは至難の技だと思う。

かな兄は小児科医だったから、きっとこんな感じで仕事してたんだろうなー。

どの科で働いみても医者の大変さと大切さが分かる。

俺に合う科ってどこだろなー。


そろそろ見極めなきゃいけない。

俺はきっとみぃの主治医にはなれない。

でも、近くに居たいし、みぃの状態を把握しておきたい。

どの科の先生もイイ人ばかりで、きっとどこに行っても快く迎えてくれると思う。
 
ほんと、難しいなー。

だけどとりあえず、今は、目の前にある仕事をこなすことが先決だな。