みぃの最近の体調があまり良くなくて、一度詳しく検査したいと思っていたんだけど、その前にみぃの体調が限界を迎えてしまったみたいで、入院して体調を戻すことを伝えた。

みぃがすんなり了承したところを見ると、自分でも自覚していた部分があったのかも知れない。


入院して数日間、みぃを診察していたけれど、あまり良くなる傾向が見られなくて、何が原因なのかを探していたところにみぃの急激な体調の悪化の症状が出始めてしまった。

「山内先生。みぃちゃん体温上がってきてます」

前園さんが医局に飛び込んできた。

「分かった。ありがとう」

俺は前園さんと一緒にみぃの病室へ駆けだした。

病室には、荒い息をしたみぃがガタガタ震えながら毛布に包まっていた。


「みぃ、急に熱が上がって辛いね。でもまだ熱下がらないと思うんだ。このままじゃみぃも辛いだろうし、解熱剤一度入れようか。でも薬切れたらまた上がると思うけど、大丈夫?」

辛そうなみぃを早く楽にしてあげたい。

頷くしかしないみぃは、ほんとに辛いんだろう……

「水分とれそう?喉が痛いとなかなか口から水分取るの辛いと思うんだけど……」

みぃは首を振った。

「じゃぁ、脱水防ぐために点滴入れておくね」

新しい点滴薬をぶら下げると、それを見上げたみぃは、ツーっと涙を流した。
 
きっと色んな思いが重なって耐えきれなくなったんだろうな……