最近、お手伝いの仕事もボランティアも楽しくなってきてたのに、やっぱり私の体は丈夫ではないことを思い知らされた検査入院。

でも、入院してから体のだるさはどんどん増して……

つーくんの判断は間違ってなかったんだと分かった。


入院初日に寂しさと不安に襲われたけど、ひな兄が側に居てくれて安心できた。 

検査入院から数日後…

「美晴、調子どう?」

昼休みにひな兄が来てくれた。

「ひな兄……どうだろ……」

まだだるい体をベッドに預けながら苦笑した。

「美晴がそういう態度の時はあまり良くないよね」

そう言いながらチェックシートに目を通すひな兄にはすぐに私の体調はバレちゃうんだろうけど……


「体調戻そうな」

ひな兄は苦笑しながら私の頭を撫でる。

「うん。みんな待っててくれるし、頑張る」

ボランティアの人たちも、かな兄の職場の人たちにも迷惑掛けちゃってるから、頑張らないと……


「美晴。俺や葵だって待ってるんだからな」

私の考えがまるで聞こえてたかのように、コラッと目で言っているひな兄。

「うん、ごめんね……」

「ま、今はゆっくり治すこと考えよう」

「早く元気になりたいな……」

「大丈夫、なれるから。焦って無理しちゃ駄目だよ」

ひな兄はいつも優しい言葉をくれる。