『ビックリしたね。でも上手に吸えたから治まったよ』

みぃは俺の言葉に答えるのも辛いのか、嬉しそうに微笑んだ。


『ちょっと眠ろうか……』

そう言って、目を掌で覆って眠るように促す。

『スー、スー、スー、スー、』

すぐに眠ってしまった。

森先生に発作が出たこと伝えないと……


病室を、そっと出てナースステーションへ向かう。

担当看護師の宮本さんを見つけたので、声をかける。

『こんにちは』

『あ、彼方くんこんにちは。今日は早いのね』

『今テスト期間なんでテスト終わったら帰れるんです』

『みぃちゃん喜んでたでしょ』

『はい。あ、みぃさっき軽い発作起きました。吸入吸って治まったんですけど、森先生に伝えておこうと思って』

『あら、みぃちゃん大丈夫?一緒に見に行くわ』

そういって、ナースステーションから出てきてくれた宮本さん。

『ありがとうございます』

二人で病室まで歩く。

『すぐ治まったのね』

『はい。吸入吸えたので治まりました』

『治まらなかったら必ずナースコールしてね』

『はい』

みぃが、苦しい思いするのも嫌だもんな……

病室のドアを開けると、みぃはまだ眠っていた。

『体温と血圧だけ計っておくわね』


そういってテキパキと準備を始めた宮本さん。


体温計をはさみながら、血圧の準備も始めてくれていた。


血圧の準備が整うと、体温計を抜き取り、血圧をはかり始めた宮本さん。