「みぃちゃん、まだ良くならない?」

「今回の検査結果も良くなかったし、検査入院する事になったんだ」

「………そうだったんだ。みぃちゃん心配だね……私、後で顔出すね」

「そうしてもらえると助かる。美晴も1人より由奈が居てくれる方が心強いだろうし」


小さい頃は1人で病室に居るのを凄い嫌がっていたな……

今思えば、発作が怖かったんだろうけど、当時の兄貴や俺は甘えてくれてると思っていて、側に居ることを喜んでいたんだ。。



美晴の入院セットを取りに家に戻り、すぐに病院へ向かう。

そっと病室を開けると、美晴はスヤスヤとは言えないけど、眠っていた。

俺が椅子に腰掛けると、人の気配を感じたのか、ゆっくりと目を開けた。

「ひな、くん……」

珍しいひなくん呼び。

「どした?」

「ひなくん、傍にいて……」

そう言って手を伸ばしてきた。

「傍にいるから、安心していいよ」

そう言いながら、俺は美晴の手を握った。



そう言えば、………昔、似た様な事があったな〜。