「で?誰なの!彼氏っ!?」




「ち、違うよ!」

「え~、なーんだ、つまんなぁい...」






茉奈はがっかりしたように言った。

つまんないって...他人事だとおもって...。



「え、でも知り合いなんだよね?」

「えー、あーうん。一応...?」




知り合いって言っても昨日知り合ったばっかりなんだけどね...

「なにその歯切れの悪い返事...違うの?」



「いや、違うくはないんだけどね?あのね...」


私は昨日のことを全部話した。先輩に振られたこと、桐山君以外の3人のこと、まぁ私が殴ったことは省略してとにかく全部話した。




「そっか、振られちゃったんだね、でも美咲何だか元気だよね?」



「...ほんとだ、なんでだろう?」






きっと昨日いろんな事があったからかな、

「ま!でも美咲が元気でよかったよ!!今日の放課後どっか遊びにいこーよ!」




「いいねっ、どこ行く?」


「なになに?何の話してるの?」


途中で桐山君は割り込んできた。



「んー、デートのお話だよ」

茉奈がねーっと笑いながら言った。




かっ可愛いよーっ!


「デート?それ俺もいっちゃダメ?」





え...?むりむりむりむり!!!てゆうかヤだよ!


そう思っていたのに茉奈ったら...


「いいよー、大人数の方が楽しいもんね??」

なんて言う。




「本当?ありがとね、あと俺の友達も呼んでいい?」

「うんもちろん!」



話がどんどん進んでいくよーっ






そして私が口を挟む間もないくらいに話はトントン拍子に進んでいき、あっという間に放課後になった。