辺りを見回すとそこには茶髪で眼鏡の男の人がいた。


「間島鈴!?」


思わず口に出してしまった。

そうこいつは隣のクラスの間島鈴イケメン、性格よし、成績よし、とにかくハイスペックの持ち主の男なのだ。

この学校で知らない人はいない....そんなやつがなんでここに....



「おー、何、俺の事知ってんだ」

「あ、いやっ別に....っ」


「えーっなに、知り合いなの?」

さっき抱きついて来た人が喋りかける

知り合いってゆうか....一方通行的に私が知ってる感じだよね....


「........いーや?ほら、俺って人気者だろー?」

自分で言う!?ほんとは性格良くなかったりして....


「鈴ちゃんそんな事自分で言うんだー」

後ろからまた新たな声が聞こえてきた。反射的に振り替えると手をヒラヒラと振ってる長身の男の人がいた。


どうやらこの人も同学年。でもこんな人見たことない....

「裕也、どこいってたんだよ?」

「ひどーい、鈴が置いてくから俺めっちゃ探したんだよー?」


ゆっくりしたしゃべり方でにこにこと喋りつつける男。どうやら裕也って言うらしい。


「それよりさぁ、この子だれー?」

裕也君が私を指差した

「えっと....」

「あー、俺が目つけてる子」


最初に喋りかけてきた男の人が私にウィンクをした。

チャラそう....


「へぇー....うん、可愛いねー、俺も狙ってもいいー?」

ち、近いっ!!!って言うかさっきから何なの!!?この人達は!!!!!!


「ち、近いんだってばぁーっ!!!」

気付けば私は裕也くんの鼻を殴ってた。