それからは
また
会えもしない日々だった

好きだとゆう
気持ちよりも
不安や心配ばかりが
支配して
やりきれない日々が
続いた

それでも
あたしの毎日は
それなりに過ぎていって
時間の流れは
あたしを
一人無視して
流れ続けるように思えた


章弘に
会いたかった



「一緒に帰らん?」


そう言ったのは
同じクラスで
数少ないあたしの
男友達の
里井くんだった


「ええよ」


ちっとも
おもしろくないであろう話でも
小さな小さな出来事でも
大笑いできてしまう程
里井くんとは
気があった

友達のいなかった
あたしが
こんな風に変わるなんて
あの頃
想像もできなかったな


「テストまでもう
二日しかないなぁ」

「ホンマやな!!ヤバイわ」

「どうせ一夜漬けやろ?」

「里井くんも一緒やろ?」

「まぁいっつもそれで何とかなる」

「52点取ったくせに?」

「ほっといて!」


そんな茶化しあいが
しっくりしていた

だけど
やっぱり
比べてしまう

どうしても
比べてしまう