総長様は溺愛中



「先輩が言い出したのに…
真っ赤ですよ?」


「っせ…見んなよ…



はぁぁぁ!最悪、だっせー俺。絶対こんな奴嫌だよな」

顔を手で覆い、指の隙間から
チラリと私の顔を覗く先輩。


「え、私は…好きですよ?
前まで少し怖い印象だったけど、
真っ赤な先輩、ちょっと可愛かったです」

私がえへへと笑うと

「可愛いとか言うなよ、お前のがよっぽど可愛い」
そう、呟いた。


もう、ずるいです。