総長様は溺愛中


「ふーん、じゃ付き合ってはないのね?」

「うん、あんな完璧な先輩と私なんて…釣り合わないし、恐れ多いよ」


「そ?私は釣り合うと思うけど?
なんで美夜可愛いのに自信もてないのかねー」

「っっ!!可愛くない!!」

顔が赤くなっていくのが自分でも分かる。



雫はいきなりこういう事言い出すものだから困る。
褒められ慣れてないから、素直になれない。


こんなヤツ、可愛くないよなぁ…。



『おはよ』

背後から聞こえた声に一瞬ビクッとしたが
挨拶を返すためすぐに笑顔で振り返る。

だけどそこには鈴木先輩が…