───ガチャ


鈍い音を出して開く扉。



「晋ちゃんおっそぉーいっ!!」

部屋に入ると同時に聞こえてきた声。



「あれ?その子…」


「あっ、あの…桜乃美夜です…!」


「近くで見てもごっつ可愛ええなぁ」

「へっ?!そそそそんな事無いです!!」


私が顔の前で手を横に勢い良く振ってみせるとそこにいた四人は笑った。


「よろしくねっ、ボクは宝田こ…」


「この女みてぇのが洸、バカっぽいのが遥、眠そうなのが渚、この三人は幹部でもう一人のやつが副総長の遼だ」

洸君の話を遮って言う晋助に私は苦笑い。



「ちょっとぉ、晋ちゃん!今ボクが話してたのにぃ〜」


「バカってなんやねん!もっとちゃんと説明しいや!」


「…まぁいいや、俺寝るね」


「お前ら静かにしろよ…ったく…



美夜ちゃん、改めてよろしくね」