「えっと…晋助先輩……だよ」
うぅ、なんか恥ずかしい〜
「やっぱり…なんで、なんであの人なわけ?」
少し怒りの灯った瞳で見つめてくる悠哉に初めてちょっとだけ恐怖を憶えた。
「え、悠哉…?」
「…あ、いや……ごめん、何でもない。忘れてよ」
そう言って私の頭をクシャっと撫でた。
「うん…」
その様子をただ黙って見つめていた雫が口を開いた
「坂口。ちょっといい?」
雫が悠哉のことを坂口と呼ぶ時は真面目な話をする時だ。
雫の真剣な表情から雰囲気を察した悠哉もまた真顔に戻って頷いた。
「おう…」
ふたりはそのまま教室を出た

