「美夜っ!!」

俺は2人の後ろから声を掛けた。

坂口と美夜は二人同時にくるりと振り返ると
目を見開いていた。

そして坂口は怪訝そうな顔を、
美夜は頭に“?”を浮かばせていた。

「晋助先輩!どうしたんですか?」
「たまたま美夜が見えたからさ。
ちょっと話したかっただけだよ。じゃあな」
そう言って俺は美夜の頭にポンと、手を置いた。
すると美夜照れて頬をほんのりと赤くした。




「鈴木センパイ。ではさよーなら。」
坂口は俺を思いっきり睨みながら美夜の手を引いて歩き出した。
「え?!ちょ、悠哉?!まってよ~!!
せ、先輩さよなら!!」


あー、可愛かった。
さて、俺も倉庫行くか。