福嶺雫。私の親友だ。 「何か考え事してたでしょ? 難しそうな顔してたわよ。大丈夫?」 「んー、大丈夫」 優しいな、雫は。 「あ、ところで美夜。」 雫はふと思い出したように口を開いた。 「あんた、鈴木先輩と付き合ってるらしいわね? どういう事か聞かせて欲しいなぁ」 ニッコリと笑う雫の顔は物凄く恐ろしかった…。 「うっ…その事か… 実は私も良くわかんなくて。」 「はっ?」 間抜けな声を出す雫に昨日のことを話した。