総長様は溺愛中



そこに立っていたのは、

小柄な女だった。


整った顔立ちだが、綺麗というより可愛い。
そして華奢な手足。
きっと一年なんだろう。

彼女は少し震えていた。
が、意を決したように口を開いた。


「あの…そこ、どいてもらえないでしょうか…?」



あぁ、なんだ通りたかっただけか。
でもこの先には二年の教室しかないと思うけど…

案の定俺を取り囲んでいた女共は彼女に「は?」とでも言いたげな冷たい視線を向けている。

次の瞬間、
彼女が発した言葉に俺は心底驚いた。






「彼、通れなくて困ってます…!!」