「万理華おはよ」

「んっ?あっ、おはよう!」

「万理華…」

「ど、どうしたの?
元気ないよね。」

今日の雪はすごく下を向いてるっていうか…
落ちこんでる?ような、元気ないような。


「武人くんにフラれた。
好きなやつが他にいるからって」

うそやん…
武人が?

「武人がそう言ったの?
ほんとうに??」

ありえない。
武人、好きな人なんているの?
ほんとに?

ずっと、幼なじみだからって
武人の気持ちわかってると思ってたのに。

「どうしよう。万理華。
わたし、嫌だって言ったんだけど…
やっぱ嫌われちゃったかな?」

「武人はそんな人じゃないよ。
きっと、なにかあるんじゃない?」

「大好きだったのにっ…泣」

雪…

「ちょっと待ってて!
保健室って言っといて!」

「え…?
そんな…」

もうあたしが武人に聞いてくる。

武人一体何考えてんの?
ほんとばかじゃない?

あたしの友達泣かせやがって…

2年間なんだからね。
思ってた期間。


ガラガラッ

「武人!」