ただ、愛してる。

パタンと静かに閉まる扉。

私は両手で頬を挟むように当てて、激しく動揺した。


「…っ」


違う。そうじゃない。

私はそんなつもりで、中津さんを引き止めたんじゃない。


私は、中津さんとまだ一緒に居たいと思ったんだ。

どうしちゃったの、私。
自分からこんな…、欲を丸出しにするような行動…


頭に一瞬置かれた中津さんの手の重みが、私をドキドキさせる。

そっと自分の頭に手を置くと、胸がキュッとした。


私は、


中津さんに恋をしたのかもしれない。