私が6歳の誕生日を迎えた日に母は会いに来てくれた。
珍しく、1ヵ月に2回帰ってきた。
私は喜んだ。
でも、私の思いと真逆で…母はその日を境に帰ってこなくなった。
『ママ帰ってこないの?』
『何で?会いたいよ!電話してよ』
そう祖母に泣きついていた。
あの当時、私は母以上に大好きな人はいなかった。
でも、母は違ったみたい。
母の一番は紛れもなく、男だった。
その事実を知ったのは中学1年生の頃。
母に対する思いは変わらなくて…祖母に聞いたらすべて話してくれた。
泣いて話してくれた祖母。泣いて聞いた私。
私は、幼いながらに決意した。
私を捨てたように私も親を捨て…祖母の元で生きていこう。

