初めてだったかもしれない。
退院した日の夜。
夜ご飯を食べながら赤ちゃんの話をした。
私はボロボロ泣いていたけど…蓮はそれでも話し続けた。
「生まれてくれるのが当たり前で、流産なんて頭にもなかった。俺も正直辛いけど…これから当分、俺は美愛と2人で居られることを嬉しく思う。ちびが産まれれば2人の時間なんてなくなるし…俺はまだ美愛をママに見れないし、まだ女としてしか見ていないから…でも、だからと言って赤ちゃんの死を無駄にしたくない。だから、赤ちゃんの予定日だった日に籍入れよう。それといつか、また俺たちのところに来てくれるって信じよう。」
私は、頷く事しか出来なかった。
嬉しいし…
悲しい。寂しい。
色々な感情に襲われた瞬間だった。
『蓮、大好き』
「照れる」
と、
笑う蓮も少し涙目だった気がした。
命1つが亡くなるってこんなにも悲しいことなんだね。
また逢いにきてね。
次は蓮をパパにしてくれたら嬉しいな。

