「お姉さんお一人ですか?」 『…そう』 愛想を振るうのも疲れてしまって…私は真顔で答えた。 そんな愛想ない私に、 笑顔で話してくれるスーツ男。 「お店ここです。先にお入りください」 『はい』 あと200mすると、 高級そうなドアがある。 でも…そこに行くまでに両側に男の決めた顔の写真がたくさん飾ってある。 いわゆる、ホスト。 って、いうやつか… ここまで来て、悪いけど…こういう人たちをカッコいいと思わない。 でも…もうどうでもいい。 そう考えるのもめんどくさい。 私は受付に行った。