【完】好きだから【完】




一人の人がずっとアタックを打ってる…


汗を流しながら


「もぅ一本っ!」


「はいっ!」


私はその人にみいってしまってた。


高いジャンプ


力強いアタック


体育館に入ったオレンジ色の光に反射した綺麗な横顔…


あの一瞬で
全てに魅了されたんだ。


「瑠璃っ?!」


っ!!!


風ちゃんの声なんて…聞こえてなかった。


全てが止まってたんだ。


ドクン


ドクン


心臓の音だけがリアルに聞こえた…。