私が木崎先輩を見たのは入学式の次の日…
クラブ体験の日だった。
友達の風ちゃんに無理矢理つれて来られた体育館。
そこで私は見つけたんだ。
あの人を…
「ねぇ、瑠璃も入ろうよ!バレー部。中学の時みたいに一緒にしよ?」
風ちゃんは私をバレー部に入れるつもりだったらしい。
「どうしようかな?バイトもしてみたいんだよね…」
「バレーしよーよっ!中学の時もずっとレギュラーだったんだし。勿体ないよ。」
「うん…」
風ちゃんが一緒だったらバレー部に入ってみようかなぁ。
そう私がしぶってるとき…隣から聞こえた…声。
「木崎ーっ!もぅ一本っ!」
「はいっ!」
男子…バレー部?
中学の時は無かったな…
珍しい…よね?
「もぅ一本っ!」
「はいっ!」
私は女子よりも男子に興味がわいて男子を見ていた。

