「…はぁ……」


たぶんもぅ、二週間は会ってない。


“木崎裕太”先輩。


「……あいたいな。」


木崎先輩は八月に引退した。


まともに会話したのは、一ヶ月前だったと思う…。
二週間前だって私がただ一方的に見ただけだ。


「…………」


会いたくても会えない。話したくても話せない。同じ学校にいるのに………変なの。


ロッカーを見てたって先輩に会える訳がなく…私はまた部室の掃除を再開した。