【完】好きだから【完】




「じゃぁ、やろっか?」


「え?」


「バレー!したいんでしょ?」


そう笑いながら言う木崎先輩は本当にかっこよくて…
すごく幸せな気持ちでいっぱいになってしまった。


「はいっ!!!」


木崎先輩とバレーできるとか思ってもみなかったから嬉しい…。


体育館の端で二人でボールをただ打ち合ってるだけ。


それだけなのに…
すごく楽しい…なんて変なの。


「やっぱり上手いね!」


「いっ、いえ…そんな事ないです。もぅ二年ぐらいやってないですし。」


「でも中学はやってたんだろ?」


「はい!でもそんなに上手くなかったです。」


「………」


突然、木崎先輩が黙った。
私、何か言ったらいけない事言った?