【完】好きだから【完】




「そっ、そんな…私はいいんでっ!」


私は手をおもいっきりふる。


「瑠璃、お前手真っ赤じゃん!」


「あ、本当だ…」


恭君に言われて手を見てみると私の手は真っ赤だった。水仕事したからかな…


私が手をじっと見てると恭君が私の手を引っ張った。


「すっげぇ冷たいし…ほらっ!」


恭君が私にカイロを握らせた。


「ありがと…」


手がカイロの熱で温まる…あったかい―。


「じゃぁ、俺は練習戻るんで…後でよかったらやりましょ!」


そぅ言って恭君はコートに入った。


「おぅ…」


木崎先輩と二人だ…。
どうしよ…?