―――コツコツ...。誰かの足音が聞こえてきた。

?「…また1つ問題が増えたな。」 書斎のような広い部屋で 窓の外を見上げている男性。

するとガチャッ...と扉の開く音がした

?「……署長 やはり、このまま黙っているおつもりですか、?」 と入ってきた男が話しかける。

?「署長…か。 私はまだそんな風に呼ばれる立場なのだろうか。」 と言うと俯いた

?「……そんな事おっしゃらないで下さい。」 と眉を下げて力なく笑った、

署「あの日...私は見ているだけで動けなかった。 父親なのに、何も出来なかったんだ。」 と悔しそうにあの時のことを思い出した。

―――ギュッ と拳を強く握り締める。

?「……署長。 とっさに判断出来ないこともあります。 あの時は、あなたも……」と言葉を伏せた。

署「そうだな。 スマンな榊。」

榊「私は大丈夫です あなたの秘書ですから」 何でも言ってくださいね笑 と微笑んだ

榊「それでは これで。」ぺこりと頭を下げると 持ってきた書類を机に置いて部屋から出ていった。

署「……」 出て行った扉を見つめ できる秘書を持ったなと 少しだけ口元を緩めた

フッ と笑い それから机の書類に目を通した。