それから、受験で忙しくなってなかなか会えなくなった先輩と、ちょくちょくメールするようになって。 幸せでしかたなかったあたしに訪れたのが 卒業 という名の、先輩との別れだった。 式の最中、あたしはひたすら先輩を見ていた。 ずっと、ずっと、 ただ先輩を見ていた。