不器用な恋に、口付けを。





涙目になるあたしを見下ろすのは何処か嬉しそうな顔をする晃介で。




あたしはその言葉の意味を理解するのに少し時間がかかってしまった。



…姉貴?




「嘘…」


「ほーんと」




クスリと笑うあたり、それは間違いのないことだったらしくあたしはカァー…と顔を真っ赤にさせてしまった。



だって、だって、普通キョウダイであんな腕組んだりする…?



しかも超絶綺麗だったのはこの晃介と同じ遺伝子を持っていたからだってことなの?