少し隙間を空けてまた口を塞ぐ晃介はあたしに喋る時間を与えてはくれない。 成すがまま。 身体の力も抜けてしまい、正常な判断さえもできなくて。 「それから…」 チュッ、という音を立てて唇を離す晃介は、あたしの顎をクイッと持ち上げて、 「あれ。俺の姉貴だって言ったらどうする?」 意地悪な笑みを浮かべて衝撃的なことを口にした。