不器用な恋に、口付けを。







見返してやるって思って仕事も頑張ってきたのに、何も新しい仕事をつけてもらえない。



自分の力を試してみたくて何かやらせてほしいと頼んでも、あんたは軽くあしらうだけで何も対応してくれない。





「…これだから世間知らずのお嬢ちゃんは嫌なんだよ、僕は」


「…すい、ません」





心はもうズタズタよ。




今日は楽しい楽しいクリスマスのはずだった。




明るいキラキラした音楽に乗せられて、街中をサンタクロースが駆け巡る。