不器用な恋に、口付けを。








…そんな中のこれ。





「…すいませんでした」





目の前には呆れたような顔をするハゲ課長が立っていて、大してあたしと身長差はないのに無理に上から見下ろしてくる。




はぁ…という溜息が嫌に耳につく。



もう身体も心もどん底。



ただ一人の男に間接的にフラれただけの話で、それを公私混同するっていうのは筋違いなんだけど、このハゲ課長の態度にはどうも憤りを隠しきれない。