トクン、トクン、と脈を打つ。 視線が通い合うだけでどうしてこれほどまでに落ち着かなくなるんだろう。 柔らかいダークブラウン。 サラサラと揺れるそれは清潔感を感じさせて、そこから覗く綺麗な瞳だとか。 シャツの袖を少し捲っているのはこの部屋の暖房が効きすぎて暑いからなのかな。 「…うっさい」