不器用な恋に、口付けを。








クスリと笑う甘い男。




"違う?"と聞いてくる晃介は、もう分かりきってる癖にあたしのことを挑発するような顔を向けてくるんだ。



…柄にもなく泣きじゃくって、ガキみたいにごねたあたし。




あんなの見たら誰だってあたしが晃介のことを好きだって、簡単に分かってしまうのに。







…本当はずっと前から決めていたの。







多くの人が大切な人に想いを告げるこの聖なる日に、あたしも…好きな人に──晃介に"好き"と伝えようって。