急に感じる冷たさにピクリと反応するけれど、あたしは若干色づいている晃介のそれから目を離さなかった。 「一個、聞いてもいい?」 カラーンカラーンという鐘の音。 降りしきる真っ白な雪がダークブラウンの髪の毛を飾るようにして付いていた。 トクン。 トクン。 もう晃介でいっぱい。 晃介のことしか考えられない。