不器用な恋に、口付けを。





「あたしも本当はプレゼント…あるの」





何軒も回ってやっと晃介に似合うそれを見つけた想いのこもったプレゼント。



紙袋を彼に押し付けると、嬉しそうな顔をして中を開けていた。





「…マフラーだ」





いつも寒いと言っては何もしてこない晃介のことを考えて買ったものだったけど、"めっちゃ嬉しい"と言って直ぐに巻いてくれたから頬が自ずと上がってしまう。





「…似合う?」


「うん」