不器用な恋に、口付けを。





思わず笑ってしまうあたし。




「…でも、何か良くない?」




クスリと笑う晃介にあたしも"うん"と頷いて、空に手をかざしながらそのリングをジッと見つめる。



特別な証であるリング。


この目の前にある大きなクリスマスツリーがいつでも近くにあるようで、聖なる夜の思い出をじんわりと感じさせてくれる。