「花弁の大きさがバラバラになっているな。集中が切れている証だ」

ラウリが家から出て来て、私の太股に頭を乗せる。
膝枕は彼が座っている私によくやる事だ。未だに同じ布団に入っている。

端から夫婦に見えるかもしれないけど、ラウリに常識は通用しない。最初の頃に一度だけやめて欲しいと頼んだけど、あっさり却下された。

七無さんに相談したけど、『常識が通用した事、一度もないのよ。けど、そんな事された人は誰も居ないし、珍しいから良いじゃない』と笑いながら言っていた。
結果、私は諦めた。今ではすっかり慣れた。

「あ……本当だ。えっと、この場合は……」

ラウリは強い。一度だけ四季神とラウリがとあるイベントで闘う所を見たけど、四季神の攻撃を全て避けきり、素手で殴って一発K.Oだった。

四季神もやっぱりラウリには勝てないと言っていたし。