蒼き華に龍の口付けを

「七無(ナナシ)か? ナナシは風邪ひいて寝てる」

笑って答えた。自分の妻が心配じゃ無いのかな? そんな考えをよそに話は進む。

「だから風邪薬無い?」

「俺は薬師ではない。……迷い家が作った大根の蜂蜜漬けならある。後は畑のネギ位だ」

雑貨に食べ物、ここはコンビニか何かなのか。いや、もう突っ込むのはよしたほうが良いかも。でも、大根の蜂蜜漬けは食べてみたい。家に帰ったら迷い家に頼んでみよう。

「お菓子はあるのですか?」

「残念ながら売っていない」

白音はしょぼんと尻尾と耳を項垂れさせる。この子は甘い物が好きなのか。

「入荷するのを楽しみにしているぜ? あ、大根の蜂蜜漬けとお前ん家のネギ買うわ。いくら位になる?」

ラウリは私を見る。まさか、値段を決めろという訳ではないのか。

「値段、決めて構わないぞ」

当たりもしたくない予想が当たる。そして、ラウリ以外の視線も注がれる。
私が決めても良いのかな? そもそも商売として成り立っているのだろうか?

「あー……ラウリの商品の値段は気分次第で変わるから、罪悪感なんて考えるなよ?」

そんな事言われてもなぁ……。