蒼き華に龍の口付けを

「分かったです! それでは人間のご友人しゃまと呼ばせて頂くのです!」

「え?」

黒露と声が被った。名前を褒めていたから『蒼華しゃん』と呼ばれる事を期待していた。
それがまさか『人間のご友人しゃま』とは。彼女の思考回路は変わっている。

ラウリは我関せずと言う具合でお茶を啜っている。

黒露も同じ事考えているのだろう。驚いた顔のままだ。

「えと、蒼華で良いですよ?」

「人間のご友人しゃまで!」

変えるつもりは無いみたいだ。仕方ない、このままにしておこう。

横の引き戸が開く。出てきたのはラウリと大して変わらない身長の男性だった。