蒼き華に龍の口付けを

「どうぞ」

黒露は私達にお茶を渡し、白音の横に座る。
目の前にはくねくねした文字が書かれた巨大な掛け軸、笑顔の白音、温かいお茶。

「アイツはいつここに来る?」

ラウリは白音に問いかける。あと少しで来ると答えた。一体どんな人なのだろうか。

周りは広いけど物は一切置かれていない。あるのは焦げ茶色の引き戸だけ。

「人間しゃま、お名前を教えて頂けるのですか?」

「はい。蒼華、と申します」

白音は私の名前を何度か呟き、黒露と同じく名前が綺麗だと褒めた。
少し胸がくすぐったかった。