蒼き華に龍の口付けを

「まぁ、自己紹介も済んだし、付いて来てよ。白音達が待ってる」

「ああ。立ちすくんでどうした?」

「あっ、ううん。何でもない」

気のせいかな? いや、私の思い込みだ。

私は鳥居をくぐった。笹、笹、笹。サクサクと少し固まった雪が子気味良い音だす。
日影が多いからさっきより寒い。が、それもすぐに終わりを迎える。
本殿はとても大きい。高くはないけど横に広い。とても巨大で白い鰐口は圧巻だ。

「上がって良いよ」

黒露に施され私達は本殿へ上がる。そこには黒露以上に幼い少女がちょこんと座っていた。

「初めましてです、人間しゃま。白音と申しますです」