蒼き華に龍の口付けを

「その人はねぇ、貴女を騙しているのですよぉ。彼を信じない方が身のためですよぉ。もし、何かあったら僕の所に来てくださいねぇ? その紙切れに場所が書いておりますのでねぇ……」

「え?」

あの妖はもう居なかった。代わりに残っていたのは足跡だけ。

ラウリはそんな事する筈は無い。きっと、きっと。あの妖の戯言だ。それにしてもアレとは一体どんな関係なのか? ラウリに問いかけた。

「あの人、誰?」

「常連、冷やかし。アレの言う事は全て嘘だ。あまり気にするなよ?」

「……うん」

ラウリはまた、私を抱えて村の奥に進み始めた。