「なんで…、誰もわかってくれないの。わたしは…。わたしは!!!!。」

彼女は初めて俺の前で涙を流した
俺は彼女を抱きしめてしまった。
過去の明璃だけど、けれど明璃だからこそ抱きしめたくなった


「わかるよ。おれは…」

そう言うとおれは我に帰った

今何言おうとしたんだよ俺。


「おれは…なんですか…?」

そう聞かれると俺は彼女を離した

「え、あ!何でもない!」
俺は笑ってごまかすと彼女は分かったように数回頷ずき静かに座った。




〈 俺は…なんですか…? 〉



……………。

俺は…、


『好きだ』


俺は明璃の事が好きだったんだ。