嘘つきの世界で、たったひとつの希望。

「ねえ」

「……」


どうすればいいの。
頭が痛くなって、目の前が真っ暗になって。
何も考えられなくなる。

私は今まで。
自分だけが辛いって思っていた。

視線を合わせれば勝手に入ってくる“心の声”。
それは嫌なモノしかなくて。
その醜い声を聞かなければいけない私は凄く不幸で災難だって。

だけど。
他の人からしたら。

“心の声”を聞かれる側の人間からしたら。
聞かれたくないものを勝手に聞かれる訳だから、そりゃあ嫌な気分になるよね。

良く考えれば分かる事じゃない。
私が悪いんじゃん。
私がこんな変なモノを持って生まれてきたから。

だから……。
私がっ……。

ガクガクと震える体。


「あっ……はっ……」


乱れる呼吸。

浮かび上がる涙。

汗ばむ手。

全てが私の心を締め付けていく。

無性に叫びたくて。
でも叫べなくて。

このままじゃ私は、きっと。

……壊れてしまう……。

そう思った時だった。


「ねえってば。無視しないでよね」


キミの声が私の壊れかけの心を繋ぎとめてくれるんだ。