君にキャンディをあげる(仮)



教室に戻って自分の席に座る。




ーーーーほんと地味だよね〜

ーーーー今時三つ編みとかうける

ーーーー恥ずかしくないのかな〜?



周りから笑い声と一緒に聞こえてる会話は、もちろん自分に向けられているもの。



まあ仕方ないよね

今時珍しいおさげに黒縁メガネ、そして規定通りの膝丈スカートだし。



「地味子さぁーん?」


突然話しかけられた私は顔を上げる。


そこにはいかにもケバいギャル3人組がいた。



「何ですか?」


どうせ何かしら頼まれるんだろうな〜、と思いながら無表情で答える。


すると3人組のうちの1人が


「地味子、放課後暇でしょ?私予定あるから代わりに日誌よろしくね?」


またか……

今日はついてないな


だけど、


「……わかりました」


地味子だし、そういうキャラだししょうがないよね〜


「んじゃ、よろしくね〜」


手をヒラヒラさせながら自分の席に戻っていった。