風便り〜大切なあなたへ〜






目を覚ますと、大和は優しい笑顔で、私を見つめていた。


また、大和に、寝顔見られちゃった・・。

どうしていつも、私、寝ちゃうのかな・・。


私は恥ずかしくて、大和から視線をそらした。

大和は私の前髪を、そっとかき上げた。



「真子、こっち見ろよ」


「・・・」



大和にそう言われて、私は顔を赤くして、大和を見た。

心臓の音が、耳元でドクドク鳴ってうるさかった・・。

大和は、かき上げた私の前髪を、後ろに流して、優しく頭を撫でてくれた。



「大和・・」


「真子・・前から思ってたけど、お前、でこ出してる方が可愛いな」


「え?」



そ、そうかな・・?

大和に言われると、恥ずかしいけど、なんだか嬉しい・・。



「これから、前髪あげてろよ?」


「うん」



私は嬉しくて、大和に笑顔で答えた。

大和は優しく微笑んだあと、少し不安そうな顔をした。



「なあ、真子・・・さっきの話の続き・・してもいいか?」


「あ・・うん・・」


「・・じゃあ、もっとこっち来い」



そう言うと大和は、私の腰を大和の方に引き寄せて、腕枕をしてる方の手で、私の頭を優しく抱きしめた。

私は、大和に抱きしめられながら、話を聞いた。

少し不安な気持ちもあって、私は指輪をぎゅっと握りしめた。



「さっきの話の続きだけど・・・結局、そいつらも、誰も俺のことなんて、見てくれなかったんだよ」


「・・・」


「見た目だけで判断して、本当は俺がどんな顔をして抱いていたかなんて、誰も見てなかった」


「・・・」


「・・結局こいつらも、周りのやつらと同じじゃねえかって・・あのくそババアも、ドMの変態だから、雑に扱ってた俺を、気に入っただけだしな・・」


「大和・・・」



大和は寂しそうに微笑んだ。



「やっぱり誰も、俺を見てくれねえんだって分かって、誰か俺を見ろよって・・どんどん深みにはまっていった」


「・・・」


「その結果、誰でもいいから、毎日やるようになった・・今じゃ、すげえ後悔してるし、そいつらにも、悪りいことしたって、反省してる・・」


「大和・・」



私は指輪を握り直した。

大和は、ぎゅっと私を抱きしめた。



「あの時の俺は、ただ俺を見てくれるたった一人の人が、欲しかったんだよ・・誰かと、深く繋がっていたかったんだ・・そう、お前と出逢ってから気がづいた」


「・・・」



大和・・。

ずっと一人で、寂しかったんだね・・。

私は、家に帰ると、親も兄妹もいるけど、大和は家に帰っても一人だし、先生に言われたこと勘違いして、荒れて、周りから見放されて、大和を見てくれる人がいなくなって苦しかったんだね・・。

辛かったんだね・・。

きっと、私が大和の立場だったら、耐えられなくて、毎日泣いてたと思うよ・・。

それを大和は、女の人で無理やり埋めようとしてたんだね・・。