風便り〜大切なあなたへ〜






駅から出ると、大和は私を、見覚えのある場所に連れていった。

駅前にある、ビジネスホテル。

ゴールデンウィークに、大和と一緒に泊まった場所。


ここで、私たち初めて・・。

なんで、思い出しちゃってるの・・。



「何してんだ?早く入れよ」


「あ・・うん」



私は急いで少し先にいる、大和のあとを追った。

大和の手には、ここに来るまでの間に買った、コンビニの袋がぶら下げられている。


ここで、ご飯食べるのかな?

そういえば・・私たち、制服だけど大丈夫なのかな・・。


受付の人が、私たちを怪しい目で見た。

大和は何も気にしてないようで、いつも通り。

受付の人は、私たちを怪しみながらも、部屋の鍵を渡してくれた。

部屋に入ると、この間は二人部屋だったけど、今日は一人部屋だった・・。

大和は、机にコンビニ袋を置くと、ベッドにどかっと座った。

私はどうしたらいいのかわからず、入り口に立ち尽くしていた。



「何突っ立ってんだよ?こっち来いよ」


「うん・・」



そうは言っても、なんだか緊張する・・。

私は少し硬くなりながら、椅子に座った。



「そっちじゃねえよ、こっち来い」


「・・・うん」



私は椅子から立つと、大和の隣に座ろうとした。

だけど大和は、自分の膝を叩いて、私にそこに座るように促した。



「・・・」


「早く」


「・・・」



だって、恥ずかしいよ・・。

昨日、大和の部屋でしたけど、すごく恥ずかしかった・・。

それをもう一度やる勇気は、私にはないよ・・。



「しょうがねえな」



そう言うと大和は、私の手を取って、私を引き寄せると、無理やり私を大和と向き合う形で、膝の上に座らせた。

大和の膝の上に乗っても、まだ大和の方が高い・・。

私は大和を見上げた。



「大和・・これ、恥ずかしいから、嫌だよ・・」


「顔、真っ赤だもんな」



そう言って大和は、意地悪に笑った。



「・・・それに、重いでしょ?」


「重くねえよ。お前、小せえし、細えから、軽い方だろ」


「・・・」



私、身長の割りに、ぽっちゃりな方だと思うけど・・。



「まあ、胸はあるけどな。この体型で、奇跡だろ」



そう言うと大和は、私の胸を鷲掴みした・・。