風便り〜大切なあなたへ〜






「ここじゃちょっと、言いにくい事だから、帰ったら全部話すよ」


「・・・・っ」


「な?」


「・・うんっ」



私の返事を聞いて、大和は安心したように微笑んだ。

大和はそのまま、窓の外に視線を移した。


そんなに言いにくい事なんだ・・。

さっきまでの、あんな大和、見たことなかったし・・。


私は大和を見上げた。

大和は私の視線に気付いて、窓の外から、私に視線を移した。



「どうした?」


「・・ううん、なんでもない」



そう言うと、大和は優しく微笑んで、私の頭を撫でてくれた。


いつもの、この何気無い仕草が、私は大好きだよ・・。

初めの頃は、大和の仕草の一つ一つに、ドキドキしてたけど・・。

今はドキドキじゃなくて、トクトクって感じになっちゃったけど・・。

だけど、昔よりも感じる安心感は、慣れもあるけど、きっと大和への気持ちが大きくなって、幸せで溢れてるからだよ。



「大和」


「あ?」


「・・・やっぱり、なんでもない」



そう言って私は俯いた。

・・本当は大和に、いっぱい言いたいことがあるんだよ。

だけど、伝えたいことが多過ぎて、話がまとまらないよ・・。



「なんだよ?さっきから」



大和は私の顔を覗き込んだ。



「・・うん、大好きだよ」



私は大和を見て、笑顔で言った。

これだけは、どうしても伝えておきたい・・。

少し不安になっている大和には、きっと、大切な言葉だから・・。



「・・・」


「大好き」


「・・こんなところで、やめろよ」



そう言いながらも、大和の顔は真っ赤に染まっていた。


大和って、意外とすぐに赤くなるよね・・。

そんなところが、とても愛おしいよ。

いつもは男らしくて、カッコイイ大和が、可愛く見える・・。



「大和、顔真っ赤」



そう言って、私は小さく笑った。



「うるせえよ」



大和はぶっきらぼうに言うと、また顔を赤く染めた。